『資本主義崩壊の首謀者たち』感想2

もう記憶から遠ざりつつありますが、去年までは原油高と穀物高だった。今年2月の海外旅行でも、なぜかまだサーチャージをガッツリ取られてた。近所の美容室が「原油高のため」値上げしたりしたりした(そしていまだに下げていない、そんなことはどうでもいいのだが)。

その原因は、『資本主義崩壊の首謀者たち』(P.48)からメモしておくと、

・全世界の株式市場7200兆円の1/3を占める、ウォール街の2400兆円の一部(1.5%で100兆円)が、
・2007年後半からのサブプライム・ローンによるNY株価暴落で、
・株式市場から逃げ出して、原油先物市場に流れ込んだ。
原油先物市場は10〜15兆円の規模だったので、マネーが溢れた。
・そのため、原油価格が高騰した。
原油市場が溢れたので、投機マネーは、穀物市場にも流れ込んだ。
・それで、穀物市場も高騰した。

ということらしいです。その後、

アメリカが経済崩壊し、
・借金取りの連鎖反応が始まったので、
・投機マネーが引き上げられて、
原油市場も穀物市場も暴落した。

世界には十分な穀物があり、中国の人口や経済成長のせいで原油価格や穀物価格がそこまで高騰したわけではなかった、と。つまりどんなものでも、市場があれば(?)、巨大な資金が入って価格を操作できてしまうということらしい。日本人はお金があったから(まだ)よかったけど、貧しい国は価格が操作された穀物を買えない「食糧危機」に陥ってしまう、と・・・。

資本主義崩壊の首謀者たち (集英社新書)

これが、私たちの生活にどう関係してくるかというと・・・(ガソリンとかスパゲティが高くなる以外に)。

・・・何だか、まだメモしたいことが出てきたので、この本の感想は続くかも。

PS. 原油価格のチャートを載せようかと思って久しぶりに見たら、Yahoo!ファイナンスのデザインが新しくなっていた!(でもちょっと見づらいかも? 広告も大きいし) そしてどこを見れば載ってるのか分かりませんでした。とほほ。